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綿貫41(わたぬきよんじゅういち)遺跡

平成31年3月 調査
調査場所
高崎市綿貫町地内
調査期間
平成31年1月1日~平成31年3月31日
調査原因
平成30年度 社会資本総合整備(活力・重点)(主)前橋長瀞線現道拡幅事業
委託者
群馬県高崎土木事務所
主な時代
古墳・奈良・平安・中世
遺跡の内容
綿貫41遺跡の本年度の発掘調査地点は、国道354号高崎玉村バイパス交差点から南、県道前橋長瀞線に沿った600mほどの範囲で、道拡幅範囲の一部分が対象地です。遺跡地は、井野川右岸の高崎台地上に位置しています。3月の調査では、2区と5区の北寄り、南側の低地へ向かう地形の変換点の微高地で、古墳時代前期の遺物を伴う竪穴建物が合計9軒発見されました。また、6区北寄りでは、大規模な溝が、5m×15mほどの調査範囲から3条、この他51基のピット群、6基の井戸などが発見されました。多くは、中世から近世にかけての遺構と考えられます。
8区では、古墳が1基発見されました。古墳は横穴式石室の下層側だけが残存し、大半が破壊され平夷にされていました。このため、古墳の外部施設は残っていませんでした。横穴式石室は単室構造で、角閃石安山岩の河川礫が用いられ、角閃石安山岩は、部分的に加工した跡が見られました。また玄室の壁が丸味を帯びて膨らむ、胴張の特徴が見られます。出土遺物は、鉄釘などの小さな鉄製品が出土しました。玄室の胴張り特徴から、7世紀に築かれた古墳と考えられます。この古墳は、綿貫観音山古墳から西約100mに位置します。これまで存在の知られなかった、新発見の古墳です。
3月で、1区から12区の調査は終了しました。
連絡先
綿貫41遺跡調査事務所 090-5411-8578
写真1 6区北調査区全景(南から)
2・5区北調査区全景(南から)
写真3 8区発見の古墳全景(南から)
写真4 9区古墳時代前期の竪穴建物全景