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発掘調査の最新情報

万木沢B(まんぎさわびー)遺跡

平成29年9月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字三島地内
調査期間
平成29年4月1日~平成29年11月30日
調査原因
平成29年度上信自動車道吾妻西バイパス建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県上信自動車道建設事務所
主な時代
縄文・弥生・古代
遺跡の内容
9月は引き続き1区で縄文時代晩期から弥生時代前期の溝、4区で第2面(古代)を調査しました。1区の溝は長さ約40mで弧状、幅7m前後で、縄文時代晩期から弥生時代前期の土器が出土しました。とりわけ土偶や装身具、石鏃、石棒、石剣、骨片、そして黒曜石が出土した点が注目されます。今後、溝がいつ頃どのように形成され、何のために使われていたのか、なぜ溝の中に遺物が廃棄されたのかといった課題について、記録保存したデータを検討して解明していく予定です。この時期の遺跡は群馬県内では少ないため、1区で調査した遺構と遺物は、縄文文化から弥生文化への変遷を解明する役割を果たしていくはずです。
一方4区では、平安時代の畠跡の調査を終了して下層の遺跡(第2面・古代)を調査しました。第2面では浅間粕川テフラ(As-Kk))が埋没した竪穴住居を調査しました。さらに、古墳時代以前の遺跡の確認調査を行い、最後にローム層を掘り下げて旧石器遺跡の確認調査を行いました。その結果、古墳時代以前の遺跡及び旧石器遺跡は確認できず、4区の調査は終了しました。
連絡先
万木沢B遺跡事務所 070-2655-7862
写真1 1区・溝の調査(左に岩櫃山)
写真2 1区・溝の調査(遺物出土状況)
写真3 4区・全景
写真4 4区・竪穴住居の調査