事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

中棚Ⅱ遺跡は吾妻川左岸段丘面にあり、現在は国道の北側の調査をしています。
今月は、10区中央部の2面の調査が終了しました。この面では、掘立柱建物が2棟、柵列が３条、陥穴が6基のほかに、数多くの土坑やピットが検出されました。また、10区東側の調査で確認された平安時代の11号住居では、カマドの構築材として扁平な大型礫を縦に並べていることがわかりました。この地域では礫を多用したカマドが数多く確認されていますが、この遺跡の周囲にも礫が多くあり、大きなカマドをつくる際には好都合だったのでしょう。