事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
唐堀(からほり)遺跡
平成29年7月 調査
吾妻郡東吾妻町三島地内
平成29年4月1日から平成29年12月31日
上信自動車道吾妻西バイパス建設事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
群馬県上信自動車道建設事務所
縄文・弥生・古墳・平安・中近世
唐堀遺跡は、JR矢倉駅南西の東吾妻町大字三島地内にあり、吾妻川右岸に形成された最も下位の段丘上、標高約405m前後のところに立地しています。吾妻川からの比高は10mほどあります。
7月の調査では、4月当初から継続している1区の縄文時代晩期の包含層掘削を行いました。写真1は、包含層から土器や石器に混じって出土した獣歯骨の出土状況です。骨は、各部位が散在した状態で出土しました。出土状況からは、1個体の動物埋葬された状態とは異なり、動物が解体された後に廃棄された状態と考えられます。時期は、周辺から土器などから、縄文時代晩期中頃だと思われます。日本の土壌は、火山性の酸性質土壌のため、特別な場合を除いて木や骨などの有機物は、分解されて残りにくい性質を持っています。今回出土した獣歯骨の場合は、豊富な湧水などの要因によって酸素などからパックされたことにより、分解されずに残ったと思われます。
写真2は、シカの下あごの骨の出土状況です。シカやイノシシは、縄文人にとって貴重なタンパク源でした。出土した獣歯骨は、シカやイノシシなどが分かっていますが、これから更に分析することにより詳細が判明すると思われます。
7月の調査では、4月当初から継続している1区の縄文時代晩期の包含層掘削を行いました。写真1は、包含層から土器や石器に混じって出土した獣歯骨の出土状況です。骨は、各部位が散在した状態で出土しました。出土状況からは、1個体の動物埋葬された状態とは異なり、動物が解体された後に廃棄された状態と考えられます。時期は、周辺から土器などから、縄文時代晩期中頃だと思われます。日本の土壌は、火山性の酸性質土壌のため、特別な場合を除いて木や骨などの有機物は、分解されて残りにくい性質を持っています。今回出土した獣歯骨の場合は、豊富な湧水などの要因によって酸素などからパックされたことにより、分解されずに残ったと思われます。
写真2は、シカの下あごの骨の出土状況です。シカやイノシシは、縄文人にとって貴重なタンパク源でした。出土した獣歯骨は、シカやイノシシなどが分かっていますが、これから更に分析することにより詳細が判明すると思われます。
唐堀遺跡調査事務所 090-2654-3558