事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
金井下新田(かないしもしんでん)遺跡
平成29年7月 調査
渋川市金井地内
平成29年4月1日~平成29年9月30日
平成29年度(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業(国道・連携) に伴う埋蔵文化財の発掘
群馬県渋川土木事務所
縄文・弥生・古墳
(1区)7号竪穴住居は、一辺がおよそ10mの大きな建物でした(写真1)。建物の深さは80㎝程で建物の西側には、カマドや貯蔵穴がありました。カマドは、袖石の上に天井石が置かれたままで横に長いタイプの物でした(写真2)。住居から出土した土器から、時代は古墳時代中期のものと思われます。この住居も他の古墳時代の竪穴建物と同様に焼失しており、床の直上には多くの焼土や炭化材が(写真3)確認できました。住居の断面の様子から、燃えて崩落した後に埋められたものと考えられます。
(6区)6世紀初頭に起きた榛名山二ツ岳の噴火で積もった火砕流堆積物を取り除いたところ、27年度に調査を行った竪穴状遺構の南西半分の様子が明らかになりました。この竪穴状遺構は、政治的な拠点と考えられる囲い状遺構の内部にあります。床面から周堤頂部までの高さがおよそ150㎝で南西部にカマドを確認しました(写真4)。カマド燃焼部は、焼土の形成が弱いことからあまり使用されていなかったと思われます。
(6区)6世紀初頭に起きた榛名山二ツ岳の噴火で積もった火砕流堆積物を取り除いたところ、27年度に調査を行った竪穴状遺構の南西半分の様子が明らかになりました。この竪穴状遺構は、政治的な拠点と考えられる囲い状遺構の内部にあります。床面から周堤頂部までの高さがおよそ150㎝で南西部にカマドを確認しました(写真4)。カマド燃焼部は、焼土の形成が弱いことからあまり使用されていなかったと思われます。
金井下新田遺跡調査事務所 電話 090-2414-2561