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三平Ⅰ(さんだいらいち)遺跡

平成30年5月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町川原畑地内
調査期間
平成30年4月1日~平成30年6月30日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・弥生・平安・中世・近世
遺跡の内容
三平Ⅰ遺跡は、吾妻川左岸、八ッ場大橋のたもと(川原畑地区側)にあります。
5月の調査では、新たに2棟の竪穴建物が確認されました。どちらも、建物南西半分が西側にある谷に削られており、北東半分が残っていました。また、前回確認された調査区北西部の竪穴建物の10mほどの一角から、たくさんの黒曜石の破片がまとまって出土しました。近年まで住宅があった場所のため、全体の形ははっきりしませんが、焼土がまとまった部分や円形にならぶピット群があること等から建物と考えられます(写真1)。そこから南東15m程の所からも、チャートの石器や破片が集中して出土する場所がありました。少しゆがんだ楕円形をした竪穴の、中央やや西寄りには覆土に焼土が混じる所がありました(写真2)。この付近では縄文時代早期のものと見られる土器片が出土しています。
連絡先
三平Ⅰ遺跡調査事務所 070-4458-0366
写真1 4号竪穴建物跡(東から)
写真2 3号竪穴建物跡(東から)