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新井(あらい)遺跡

平成30年4月・5月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字厚田地内
調査期間
平成30年4月1日~平成30年5月18日
調査原因
平成30年度上信自動車道吾妻西バイパス建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県上信自動車道建設事務所
主な時代
縄文・弥生・古墳・古代
遺跡の内容
新井遺跡はJR吾妻線郷原駅の南方約400mに位置し、標高は約410m、北側は吾妻川の急峻な崖、西側は温川の崖で区切られた吾妻川右岸の平坦な段丘面に立地しています(写真1)。北側には岩櫃山の断崖絶壁が聳えその麓にハート形土偶で有名な郷原遺跡があります。また、温川は挟んだ西側には四戸の古墳群があります。
平成26年度から調査を開始し縄文・弥生時代の遺跡を中心に多数の遺構を調査してきました。本年度は調査最終年度で4月から5月まで実施し、2面で弥生時代の遺跡、3面で縄文時代の遺跡を調査しました。
2面の4号方形周溝墓は1辺約12m、深さ約1.5mの溝めぐらせています。埋葬施設は二基検出されました(写真2)。3面では、縄文時代の竪穴住居2棟、土坑50基、ピット7基、配石8基を調査しました(写真3)。271号土坑からは縄文時代前期の土器と一緒に大型の磨製石斧が出土しました(写真4)。最後に旧石器遺跡の確認調査を行いましたが、遺構・遺物は確認できませんでした。今回の調査をもって新井遺跡の調査はすべて終了しました。
連絡先
公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団  0279-52-2511
写真1 遺跡全景(奥に岩櫃山)
写真2 2面・4号方形周溝墓の調査
写真3 3面・縄文時代の遺構調査
写真4 271号土坑・磨製石斧の出土状態