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発掘調査の最新情報

高崎競馬場(たかさきけいばじょう)遺跡

平成31年1月 調査
調査場所
高崎市岩神町
調査期間
平成30年4月1日~平成31年1月31日
調査原因
平成30年度コンベンション施設整備事業に伴う発掘調査
委託者
群馬県産業経済部 コンベンション推進局
主な時代
弥生・平安・中世
遺跡の内容
1月の発掘調査は、高崎競馬場遺跡6区北側の市道下の調査を実施しました。この調査区の発掘調査は、コンベンション施設へ向かう道路建設に伴うものです。
 この調査区は、これまでの高崎競馬場遺跡の発掘調査成果により、弥生時代の集落を囲む環濠があると予想された場所でした。そして、今回の発掘調査では、予想通り弥生時代の環濠が発見されました。環濠からは、大小の石に混じって、弥生時代中期の土器が出土しました。また、環濠の北側にピットが4基発見されました。これらのピットは、中に堆積していた土の様子から、環濠と同じ時期のピットと考えられ、1つのピットの底には、木材残っていました。環濠に伴う何らかの遺構と考えられます。この調査の発見により、弥生時代の集落を囲む環濠の北端部分が新たな発見になりました。
 この1月の発掘調査をもって、高崎競馬場遺跡のすべての発掘調査が終了しました。
連絡先
高崎競馬場遺跡調査事務所 070-2815-3947,090-2654-4624
写真1 北側環濠全景(東から)
写真2 環濠内遺物出土状況(南から)