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安中市0334(あんなかしぜろさんさんよん)遺跡

平成30年7月 調査
調査場所
安中市安中地内
調査期間
平成30年4月1日~平成30年9月30日
調査原因
平成30年度西毛広域幹線道路整備に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
安中土木事務所
主な時代
古墳・奈良・平安・中世
遺跡の内容
7月も古代集落の竪穴建物30棟、溝1条を調査しました。その中の43号竪穴建物(写真1)は、長辺約3.7m、短辺約2.7mの長方形で、カマドは東壁と北壁に設置されていました。カマドの残りの様子から、東壁のカマドを廃棄し北壁に据え替えていました。この住居からは、平安時代前期(9世紀)の須恵器椀や、カマドの煙道部から土師器甕(写真2)など多数の遺物が出土しました。
 25号竪穴建物(写真3)は、長辺が約3.8m、短辺が約2.8mの横長長方形で、カマドが北に設置されていました。この竪穴建物からは、奈良時代の須恵器杯(写真4)や、カマド煙道部から土師器甕など多数の遺物が出土しました。
 本遺跡では、奈良時代までの竪穴建物のカマドは、主に北の壁に設置された傾向があるようです。8月以降も、古代の集落調査を継続していきます。
連絡先
安中市334遺跡調査事務所 090-2414-2561
写真1 43号竪穴建物遺物出土状況(西から)
写真2 43号竪穴建物カマド遺物出土状況(西から)
写真3 25号竪穴建物遺物出土状況(南から)
写真4 25号出土遺物(東から)