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発掘調査の最新情報

唐堀(からほり)遺跡

平成30年7月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字三島地内
調査期間
平成30年6月1日~平成30年11月30日
調査原因
平成30年度上信自動車道吾妻西バイパス建設事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県上信自動車道建設事務所
主な時代
縄文・古墳・古代・中近世
遺跡の内容
7月は、2区と3区で調査を行いました。2区では、縄文時代後期から晩期の土坑群を調査しました(写真1)。3区では、中近世水田の調査を終え、その下位に存在する縄文時代後期から晩期の遺物包含層へと調査を進めましました。まず、遺物包含層の直上に堆積した砂礫層を重機で撤去した後(写真2)、3区全体を5m四方のグリッドに区画して縄文時代の遺物検出作業を行いました(写真3)。その結果、大量の土器とともに磨石や凹石、石鏃、石錐、?片などの石器類、骨片、炭化物が多数検出されました(写真4)。ほかに、耳飾りや独鈷石、石棒、玉類も検出されました。
8月からは、遺物包含層の継続調査と平行して、配石や列石遺構、そしてトチの実やクルミが集積した水場遺構の調査にも着手する予定です。
連絡先
唐堀遺跡調査事務所 070-2622-7862
写真1 2区・土坑の遺物出土状況(縄文時代)
写真2 3区・砂礫層の撤去作業
写真3 3区・遺物包含層の調査(縄文時代)
写真4 3区・遺物出土状況(縄文時代)