事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
安中市0334(あんなかしぜろさんさんよん)遺跡
平成30年8月 調査
安中市安中地内
平成30年4月1日~平成30年9月30日
西毛広域幹線道路整備に伴う埋蔵文化財の発掘調査
安中土木事務所
古墳時代、奈良・平安時代、中世
8月も古代集落の竪穴建物や土坑等を調査しました。これまで調査してきた古墳時代後期の竪穴建物には、大型と小型の2種類があります。その中の16号竪穴建物(写真1)は、一辺が約7mの正方形で、典型的な大型住居です。カマドは北東壁に設置されており、焚口には、袖石と天井石を使用していました(写真2)。このようなカマドの形態は本遺跡で多く見られます。柱穴は4カ所で、貯蔵穴はカマドの右脇に設置されていました。
一方、55号竪穴建物は、一辺が約3mの正方形で小型の住居です。カマドは北東壁に設置されていました。このカマドでは、川原石を利用した甕を支えるための支脚と、袖石が設置されていました(写真3)。床面からは、古墳時代後期の土器が多数出土しました(写真4)。柱穴は確認できませんでした。 9月以降も、古代の集落調査を継続していきます。
一方、55号竪穴建物は、一辺が約3mの正方形で小型の住居です。カマドは北東壁に設置されていました。このカマドでは、川原石を利用した甕を支えるための支脚と、袖石が設置されていました(写真3)。床面からは、古墳時代後期の土器が多数出土しました(写真4)。柱穴は確認できませんでした。 9月以降も、古代の集落調査を継続していきます。
安中市334遺跡調査事務所 090-2414-2561