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柳田(やなぎだ)遺跡

平成31年2月 調査
調査場所
伊勢崎市赤堀今井町
調査期間
平成31年12月1日~平成31年3月30日
調査原因
平成30年度一般国道50号(前橋笠懸道路)建設事業
委託者
国土交通省関東地方整備局
主な時代
古墳・中世・近世
遺跡の内容
 2月の調査は、主に1区の竪穴建物の掘方(床面下)の調査、竪穴建物周辺のピット・土坑等調査を行いました。調査では、第88号竪穴建物の掘方で、竪穴建物の北西隅部を起点にして、南東側に向かう対角線方向に、3回に及ぶ建物の建替と、建替時に床面積を拡張している状況が認められました(写真2)。第69号竪穴建物のカマド掘方調査では、カマド設置部分を皿状の掘り下げ、底面には、カマド構築用の灰色粘土が貼られていました。竪穴建物周辺の調査では、攪乱により壁が失われた、竪穴建物の柱穴や貯蔵穴と思われるピット・土坑が確認できました。貯蔵穴からは、遺物も確認できました(写真3)。南側の2区の調査も開始し、上面は耕作等で攪乱され掘り込みは見られませんでしたが、ピット15基、土坑4基が確認できました。一部のピットには直線に並んだり、四角く配置されたりすることから建物の痕跡と考えられます(写真4)。
連絡先
柳田遺跡調査事務所 090-2654-3558
写真1 1区全景(北から)
写真2 竪穴建物の拡張段階の状況(東から)
写真3 第101号竪穴建物貯蔵穴遺物出土状況
写真4 100号竪穴建物全景(西から)