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宇津野・有瀬(うつの・ありせ)遺跡

令和7年6月 調査
調査場所
渋川市上白井
調査期間
令和7年6月1日~令和7年8月31日
主な時代
縄文、弥生、古墳、平安、中・近世
遺跡の内容
利根川右岸の河岸段丘上に位置する宇津野・有瀬遺跡は、6世紀中頃の榛名山の噴火に伴う軽石(Hr-FP)で埋没した積石塚が発見されたことで著名な遺跡です。6月から調査を開始し、1区・2区のHr-FP上面で、竪穴建物や土坑・ピットを確認しました。
1号竪穴建物はカマドが良好な状態で残っていました(写真1・2)。また、金床石(写真3)や鍛冶関連の遺物(写真4)が出土していることから鍛冶を行っていた建物だと考えられますが、明瞭な鍛冶炉は認められませんでした。
今後はHr-FP直下の調査を行います。
連絡先
宇津野・有瀬遺跡発掘調査事務所 090-2654-3558
写真1 2区 1号竪穴建物調査状況
写真2 2区 1号竪穴建物カマド
写真3 2区 1号竪穴建物金床石出土状況
写真4 2区 1号竪穴建物鍛冶関連遺物(鍛造剥片(たんぞうはくへん))