事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報
上芝大杉(かみしばおおすぎ)遺跡・下芝谷ツ(しもしばやつ)遺跡
令和7年3月 調査
調査場所
高崎市箕郷町上芝
調査期間
令和6年12月1日~令和7年3月31日
主な時代
縄文、弥生、古墳、平安、中・近世
遺跡の内容
3月は、上芝大杉遺跡では調査区北部の積石塚と考えられる古墳の調査を進めました。遺体を埋葬したと考えられる主体部が見つかり、その上に2段に礫を積んで蓋としていることが確認できました。主体部は、長さ1m強、幅20~30㎝、深さ約20㎝と大変小さく、底に細かい礫を敷いていました。骨と考えられる破片が見つかりましたが、残存状況が悪く、詳細は不明です。墳丘は1辺約5mで方形を意識して作られており、幅約1mの周溝を伴います。また、南側で一部確認されていた弥生時代の竪穴建物は、2.8m×2.5mの小型の方形で、炉や柱穴は確認できず、住居とは断定できませんでした。
下芝谷ツ遺跡では、調査区西側の台地上の調査を行い、古墳時代の土坑から土師器の坩(かん)が見つかりました。
下芝谷ツ遺跡では、調査区西側の台地上の調査を行い、古墳時代の土坑から土師器の坩(かん)が見つかりました。
連絡先
上芝大杉遺跡発掘調査事務所 070-4458-0365