歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

唐堀(からほり)遺跡 平成30年9月調査
調査場所

吾妻郡東吾妻町大字三島地内

調査期間

平成30年6月1日~平成30年11月30日

調査原因

平成30年度上信自動車道吾妻西バイパス建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査

委託者

群馬県上信自動車道建設事務所

主な時代

縄文・古墳・古代・中近世

遺跡の内容


9月は、1区と3区で調査を行いました。1区では、引き続き縄文時代後期の遺物集中部を調査しました。規模は約2×3m、深さ約1m、水場遺構の水源の可能性があり、ここから数千点に及ぶ大量の土器や石器、礫が出土しました(写真1)。
3区では、縄文時代の遺物包含層の最下部と水場遺構の最上部を調査しました。これまでと同様に土器や石器、礫が大量に出土しましたが(写真2)、これらと一緒に岩版や漆塗り木製品、耳飾り、石棒、軽石製ミニチュア製品も出土しました。岩版は6×7cmほどの板状の破片で、白く柔らかい石を素材とし幾何学的な模様が刻まれています(写真3)。木製品は幅3cm・厚さ0.5㎝ほどで裏表とも漆で赤く塗られており、櫛の破片の可能性があります(写真4)。
また、遺物包含層調査では、移植ごてによる発掘と並行して土壌水洗選別による遺物回収も行いました。慎重な精査でも見落としてしまう数ミリ程度の極めて微細な石製・土製の玉類や耳飾り、漆塗り木製品や石棒の破片、石鏃とその調整剥片類などを多数回収し、これまで見えなかった縄文人の装身具や道具づくりの細部が明らかになってきました。
10月は、引き続き2区と3区で水場遺構や配石、集石、列石の調査を進める予定です。

連絡先/唐堀遺跡調査事務所/070-2622-7862

遺物集中部の調査(1区、水場遺構から望む)

写真1 遺物集中部の調査(1区、水場遺構から望む)

遺物出土状況(3区・縄文遺物包含層)

写真2 遺物出土状況(3区・縄文遺物包含層)

岩版の出土状況(3区・縄文遺物包含層)

写真3 岩版の出土状況(3区・縄文遺物包含層)

漆塗り木製品(3区・縄文遺物包含層出土)

写真4 漆塗り木製品(3区・縄文遺物包含層出土)

前ページへ戻るページトップへ戻る