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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

前畑J(まえはたじぇい)遺跡 平成29年11月調査
調査場所

桐生市新里町地内

調査期間

平成29年9月1日~平成29年11月30日

調査原因

平成29年度一般県道笠懸赤堀今井線の道路改良事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査

委託者

群馬県桐生土木事務所

主な時代

縄文時代・古墳時代・平安時代

遺跡の内容

前畑J遺跡は、交差点に立地しているため、交差点を境に1~3区に分け調査を行いました。
 交差点南2区では、竪穴住居が2棟出土しました。出土した遺物に諸磯式土器が多く含まれていることから、2棟とも縄文時代前期頃の住居と思われます。14号住居(写真1)は、四隅が丸くなる隅丸方形状をしており、直径が約7mの住居でしたが、調査区の中央部にあったため住居の全面を確認することができました。深さ10cm程の溝が壁に沿って掘られており、周溝を伴う住居でした。柱穴状の掘り込みは、49基確認され、その多くが直径約10cm、深さ約20cmの規模で、周溝に沿って掘られていました。また、2区北側では、埋設土器を伴う石組みの炉(写真2)が出土しました。道路と隣接していたため、柱穴等は見つけることができませんでしたが、加曾利E式土器が埋められていたことから、縄文時代中期の住居と考えられます。
 交差点北3区の69号土坑からは、縄文時代後期に作られたと思われる双口注口土器(写真3)、2区の75号土坑からも、注口土器(写真4)が出土しました。75号土坑では、多量の土器や石器が出土しましたが、同じような土坑が数基確認できました。
 今回の調査により、前畑J遺跡は、縄文時代の前期・中期・後期、古墳時代、奈良・平安時代、中世と、多岐に渡る年代で人々が生活していたことがわかりました。
 2、3区の旧石器時代の確認調査を行い、今月をもって前畑J遺跡の調査は終了しました。

連絡先/群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279-52-2511


写真1 14号住居全景

写真1 14号住居全景

写真2 埋設土器を伴う石組みの炉

写真2 埋設土器を伴う石組みの炉


写真3 69号土坑双口注口土器

写真3 69号土坑双口注口土器

写真4 75号土坑注口土器

写真4 75号土坑注口土器

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