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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

万木沢B(まんぎさわびー)遺跡 平成29年6月調査
調査場所

吾妻郡東吾妻町大字三島地内

調査期間

平成29年4月1日~平成29年11月30日

調査原因

平成29年度上信自動車道吾妻西バイパス建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査

委託者

群馬県上信自動車道建設事務所

主な時代

縄文・弥生・古代

遺跡の内容

万木沢B遺跡はJR吾妻線矢倉駅の南方約450mにあり、標高は約420m、北側は吾妻川、東側は万木沢の急峻な崖で区切られた吾妻川右岸の平坦な下位段丘面に立地しています。吾妻川挟んで北東側に岩櫃山の断崖が聳え、その麓にはハート形土偶で有名な郷原遺跡があります。また、西側には遮光器土偶が発見された唐堀遺跡、東側には奈良三彩が発見された四戸遺跡や四戸の古墳群など、周辺にはたくさんの遺跡が分布しています。
調査は4月より開始し、4月は発掘対象地東半部の1区と2区で12世前半に浅間山の噴火で降った火山灰、浅間粕川テフラ(As-Kk)に覆われた平安時代の畠跡を調査しました。As-Kkは約10㎝の厚さで堆積し、これを除去すると1区では東西と南北の2方向の畝跡(写真1)、2区では南北方向の畝跡が検出されました(写真2)。5月から畠跡の調査を終えて、古代から縄文時代の調査を開始しました。
6月は主に縄文時代の遺構を調査しました。1区では遺物集中部を調査し(写真3)、晩期の土器と石器が多量に出土しました。特に、黒曜石の破片が大量に出土し、長さ1㎝程度の小さな石鏃も多数出土しました。2区では畠跡の下から集石が3カ所見つかりました(写真4)。

連絡先/万木沢B遺跡調査事務所 070-2655-7862  


写真1 平安時代の畠跡(1区、4月)

写真1 平安時代の畠跡(1区、4月)

写真2 平安時代の畠跡(2区、4月)

写真2 平安時代の畠跡(2区、4月)


写真3 縄文時代の遺物集中部(1区、6月)

写真3 縄文時代の遺物集中部(1区、6月)

写真4 縄文時代の集石(2区、6月)

写真4 縄文時代の集石(2区、6月)


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