歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡・金井東裏(かないひがしうら)遺跡 平成28年11月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成28年4月1日~平成29年3月31日

調査原因

平成28年度(国)353号金井バイパス(上信自動車道)単独7軸道路整備推進事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査

委託者

群馬県渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳

遺跡の内容


6世紀初頭の榛名山の噴火で噴出した火砕流下の火山灰の調査を行ったところ、人の足跡や(写真1)馬の蹄跡を多数確認することができました。やわらかい火山灰の上を歩くことで足跡が沈み込み、そこに後から襲ってきた火砕流が入り込むことで形跡が残ります。榛名山の噴火で火山灰が積もってから火砕流が来るまでの期間、避難しようとしていたのか多方向に移動する人々の動きを確認できました。その後の火砕流によって、この遺跡の周辺は大変な被害を受けました。3号竪穴建物内の火砕流の中からは、馬の頭骨と脚骨が出土し、骨の周辺には土の変色により馬の形がはっきりと確認できました(写真2)。古墳時代の馬の体形が残存する例は、この遺跡が初例となります。この馬については「金井馬」と仮称しています。大きさや臼歯の形状から繁殖可能な雌の馬(写真3)と2歳未満の馬(写真4)であることが判明しました。2頭の間からは、10代と推定される古墳人の臼歯を確認しました。周囲の土の変色の様子から、人体の輪郭を示している可能性があります。

連絡先/金井下新田遺跡調査事務所  090-2414-2561


写真1 人の足跡

写真1 人の足跡

写真2 金井馬2頭

写真2 金井馬2頭


写真3 雌の金井馬

写真3 雌の金井馬

写真4 2歳未満の金井馬

写真4 2歳未満の金井馬


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