歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

中棚Ⅱ(なかだなに)遺跡 平成28年7月調査
調査場所

吾妻郡長野原町大字林

調査期間

平成28年4月1日~平成28年12月31日

調査原因

八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査

委託者

国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所

主な時代

縄文・弥生・平安・近世

遺跡の内容


7月の調査は、先月までの調査区を広げ、国道南調査地の東側(以下6区②)と国道北調査地(以下7区)の調査をおこないました。
6区②では、天明泥流下から、当時の傾斜を活かした耕作地(写真1)が検出されました。傾斜が緩いところでは傾斜に沿って畑を作り、急なところでは石垣を組んで耕作地を分けるという土地を増やす人々の工夫が見られました。2面目の調査では、カマドの付設された平安時代の竪穴住居が1棟、土坑が14基、ピットが6基、天明三年以前の30cm大の礫を並べた暗渠が1条検出されました。
7区で検出した平安時代の竪穴住居(写真2)では、中央に炉が1基とカマド右わきに粘土を貼った土坑2基が検出されました。遺構からは鍛造剥片・粒状滓など鍛冶工程で排出される遺物は出土しませんでした。竪穴住居は何らかの工房であった可能性もあり、今後、詳細な検討を行っていく必要があります。

連絡先/中棚Ⅱ遺跡調査事務所 090-2652-8848


写真1 6区②天明泥流下の畑(東から)

写真1 6区②天明泥流下の畑(東から)

写真2 カマドの他に炉を付設した平安住居(南東から)

写真2 カマドの他に炉を付設した平安住居(南東から)


前ページへ戻るページトップへ戻る