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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

上ノ平Ⅰ(うえのたいらいち)遺跡 平成28年5月調査
調査場所

長野原町川原畑地内

調査期間

平成28年4月1日~平成28年6月30日

調査原因

八ッ場ダム建設工事に伴う発掘調査

委託者

国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所

主な時代

縄文時代・平安時代・中近世

遺跡の内容


上ノ平Ⅰ遺跡は、吾妻川左岸の上位段丘面に位置し、標高は約583mになります。八ッ場ダム建設事業に伴い、4月から発掘調査を実施しています。
今年度の調査は、平成18・19年度に発掘調査された場所の東側及び南側を行っています。調査区北側には、「やんば1万本桜プロジェクト」として、地元住民の方々などによって桜が植樹されています。
現在、東側の調査区(1区)を中心に発掘調査を進めています。地形は、北側から南側にかけて緩やかに傾斜しています。表土から1.5m下で平安時代以降の第1面の遺構が確認でき、さらに下層の第2面(縄文時代)までの厚さは約0.5mとなります。確認できた遺構は、近世以降の礎石建物やピット、中世から近世の掘立柱建物、縄文時代から平安時代の土坑やピットなどを確認しました(写真1)。確認できた土坑46基のうち21基がシカやイノシシなど大型動物を捕獲するために平安時代以降に掘られた陥穴(おとしあな)と考えられます。わずか500㎡程の狭い範囲内に陥穴が密集した状態でみつかりました(写真2)。陥穴の規模は、長軸が約2.0~2.5m、短軸が約1.0~2.0m、深さ約1.5~2.0mの楕円形のものが多く、中に入ると大人でも上がるのが困難な大きさです。


連絡先/上ノ平Ⅰ遺跡調査事務所 (電話070-2655-7361)


写真1 1区第1面(近世)の調査風景(上が南)

写真1 1区第1面(近世)の調査風景(上が南)

写真2 1区第1面陥穴群の調査風景(上が北)

写真2 1区第1面陥穴群の調査風景(上が北)


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