歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

下湯原(しもゆばら)遺跡 平成28年4月調査
調査場所

吾妻郡長野原町大字川原湯地内

調査期間

平成28年4月1日~平成28年6月30日

調査原因

八ツ場ダム建設工事に伴う発掘調査

委託者

国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所

主な時代

近世

遺跡の内容


 調査区は、昨年度調査を行った旧川原湯温泉街に上る道路部分、および北側の旧国道145号の間の部分で、西側は沢に面しています。調査区の北側半分の調査を行ったところ、一部壊されている部分はあったものの、ほぼ全域で天明泥流下の畑が検出されました。畑は調査区内で3段に作られていました。中段部分では、畑の他に、礎石建物(1号建物)が1棟検出されました。東西5間、南北2.5間の大きさで、ほぼ中央には囲炉裏が作られていました。また、建物の南西側に近接して厠(1号厠)も見つかり、2つの丸い木桶を埋めた便槽も見つかっています。建物の南側は平らで庭として使われていたと思われますが、泥流直前に降った軽石を掃き寄せた跡も確認されました。最下段部にも石が並んだ方形の区画が確認され、内部には軽石が認められないことから、建物の存在が考えられます。礎石は見つかっていませんが、柱穴等の検出に向け調査を行う予定です。畑の畝とサクは北に向かう傾斜に対して、ほぼ直行するように作られており、一部の畑では、軽石降下後にサク寄せを行っている様子も確認されています。また、泥流堆積後に作られた墓が2基(1・2号墓)並んで見つかっています。1基は長方形で、手足を折り曲げ横向きになった人骨が出土しており、もう1基はほぼ方形に掘り込まれた座棺とみられます。

連絡先/下湯原遺跡調査事務所  電話 070-2655-7412


写真1 全景(上空から)

写真1 全景(上空から)

写真2 1号建物(南から)

写真2 1号建物(南から)



写真3 1号・2号墓(北から)

写真3 1号・2号墓(北から)

写真4 石臼出土状態(西から)

写真4 石臼出土状態(西から)

前ページへ戻るページトップへ戻る