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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

新井(あらい)遺跡 平成26年11月調査
調査場所

東吾妻町大字厚田地内

調査期間

平成26年8月1日~平成26年11月30日

調査原因

平成26年度 上信自動車道吾妻西バイパス建設事業伴う発掘調査

委託者

群馬県中之条土木事務所

主な時代

縄文・古墳・奈良・平安時代~近世

遺跡の内容


 新井遺跡は、東に向かって流れる吾妻川の右岸の台地上に位置し、標高は約400mです。遺跡を3区画に分割して進めてきた調査も、9月の後半から3区画目となる高台部分のA-3区に着手し、11月末で調査対象地の全工程を終了しました。
 これまでに確認した主な遺構は、次のような状況です。A-1区、2区で主として確認された江戸時代の天明3(1783)年の浅間山噴火による泥流埋没面で畑・石垣・ヤックラ・道・復旧溝およびそれ以前の畑などが検出されました。A-3区では1128年頃に降下した浅間粕川軽石(As-Kk)上面の畠・土坑・溝などや、天仁元 (1108)年浅間B軽石(As-B)テフラ下の畠・土坑、さらに下層に平安時代の住居・焼土・土坑・溝などが確認されています。
 このようなことから、調査区の低位にあたるA-1区などでは、天明泥流が到達し被害を出していたこと、高台にあたる部分では、多数の円礫が地山に入り込み、谷地形に窪んだ範囲に平安時代の住居や焼土などが確認でき、場所を選んで生活が営まれていたことなどがわかりました。現況は、北に岩櫃山を望む平坦な地形ですが、当時は起伏のある地形だったことがわかります。


連絡先  新井遺跡事務所 090-5411-8578


写真1  A-3区 全景(右上方の白線で四角に囲った遺構が住居。南西から)

写真1 A-3区 全景(右上方の白線で四角に囲った遺構が住居。南西から)

写真2 A-3区 平安時代の住居調査状況。(奥は岩櫃山)

写真2 A-3区 平安時代の住居調査状況。(奥は岩櫃山)

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