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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

東宮(ひがしみや)遺跡 平成26年10月調査
調査場所

吾妻郡長野原町地内

調査期間

平成26年7月1日~平成26年12月31日

調査原因

八ッ場ダム建設工事に伴う発掘調査

委託者

国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所

主な時代

近世

遺跡の内容


遺跡は、吾妻川左岸の山麓緩斜面にあり、吾妻川とは高さ30mほどの崖線で接しています。
発掘調査では、天明3(1783)年の浅間山噴火に伴って発生した泥流に埋もれた屋敷跡7棟が街道沿いに並んだ状態で確認されており、各屋敷を結ぶ道や水路に伴う洗い場、薪の「集積場」などもあり、人々の生活の様子がリアルに思い浮かぶようです。
写真1は、酒蔵の一角に設けられた醪(もろみ)を絞る「槽場(ふなば)」跡と呼ばれる施設です。醪は支柱を立て「梃子(てこ)の原理」を利用して絞っていたようですが、これに使われた支柱が発見されています。支柱は直径が40cmほどで、四方に大きな礫を置いて補強されていることが分かりました。支柱は1mほどが地下に埋まっていましたが、激しい泥流で押されて写真左の方向に傾いた状態で発見されました。
写真2は、母屋の東側に隣接して建てられた小さな建物跡です。手前側が赤土を固く突き固めた土間(どま)で、奥が板の間になっていたようです。カマドや囲炉裏(いろり)などはなく、納屋として使われた建物かもしれません。


連絡先
東宮遺跡調査事務所 090-3244-0005


写真1 酒蔵内で発見された槽場(ふなば)跡の調査状況 

写真1 酒蔵内で発見された槽場(ふなば)跡の調査状況

写真2 母屋に隣接して建てられた小屋跡

写真2 母屋に隣接して建てられた小屋跡

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