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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

石川原(いしかわら)遺跡 平成26年8月調査
調査場所

吾妻郡長野原町川原湯地内

調査期間

平成26年4月1日~平成26年12月31日

調査原因

八ッ場ダム建設工事に伴う発掘調査

委託者

国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所

主な時代

近世・平安・縄文

遺跡の内容


石川原遺跡では、天明3年(1783年)の浅間山噴火に伴う泥流が2m以上の厚さで全域に堆積しています。そのため、この泥流下には当時の畑跡や道、建物などが埋没しています。この面を調査の第1面とし、その下層に堆積する洪水堆積土や2次堆積ローム層の上面を第2面、さらにその下面を第3面として調査を行っています。
8月は、道路北側の1区で第2面及び第3面の調査を行い、中世~近世の掘建柱建物3棟と数多くの土坑、および平安時代の竪穴住居1軒、陥穴(おとしあな)5基などを調査しました。道路南側の2区では、第1面の調査で天明泥流で埋没した畑等が引きつづき広範囲で確認されています。
写真1は平安時代の竪穴住居で、1辺3.2mほどの正方形に掘り込まれ、確認面からの深さは23㎝ほどです。屋内施設には東壁を掘り込んで竃(かまど)が設置され、右側住居隅に貯蔵穴が設けられていました。柱穴はみつかっていません。 写真2は隣接して確認された5基の陥穴(おとしあな)です。いずれも平面形は楕円形ですが、底面付近では長方形に掘り込まれており、大きさは長辺2m、短辺1.5m、深さ1mほどの規模がありました。これらの陥穴は平安時代のものと考えていますが、住居と同時期に使われていたかどうかは確認できていません。


問い合わせ 
石川原遺跡調査事務所  電話 090‐4956‐7416


写真1  平安時代の竪穴住居(西から) 

写真1:平安時代の竪穴住居(西から) 

写真2 隣接してみつかった陥穴群(西から)

写真2:隣接してみつかった陥穴群(西から)

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