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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

石川原(いしかわら)遺跡 平成26年5月調査
調査場所

吾妻郡長野原町川原湯地内

調査期間

平成26年4月1日~平成26年12月31日

調査原因

八ッ場ダム建設工事に伴う発掘調査

委託者

国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所

主な時代

中世~近世

遺跡の内容


石川原遺跡は、八ッ場ダム建設工事に伴う発掘調査として平成26年4月より調査を開始しました。JR吾妻線の川原湯温泉駅から西に2㎞ほどにある吾妻川右岸の下位段丘面上に位置し、標高は約540mです。
5月上旬に第1面の天明3年(1783)の浅間山噴火に伴う泥流に覆われた畑や納屋の調査が終了し(写真1)、現在泥流直下畑面下層、第2面の調査を行っています。第2面で検出できた遺構は、洪水層を掘り返した畑や200基前後の土坑群、700基を超えるピット群などがあります。また、人骨や歯、古銭などが出土した7基の墓跡も検出しました。土坑群には、農作物貯蔵用と考えられる細長い土坑(現場ではイモ穴と呼称)が多く含まれます。ピット群は、掘立柱建物として組めたものが10棟ほどあり(写真2)、今後の調査で更に棟数は増える可能性があります。
この地域には寺院があったという伝承があり、墓や掘立柱建物などはそれに関係するものかもしれません。また、第2面の調査により、土地利用が居住区から畑地へと変換していった様子がうかがえます。

問い合わせ 
石川原遺跡調査事務所  電話 090‐4956‐7416


写真1  天明3年(1783)の泥流で埋没した畑(航空写真) 

写真1:天明3年(1783)の泥流で埋没した畑(航空写真) 

写真2 第2面調査の掘立柱建物群(南から)

写真2:第2面調査の掘立柱建物群(南から)

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