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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

矢場三ッ橋Ⅱ(やばみつはしに)遺跡平成22年5月調査
調査場所

藤岡市矢場地内

調査期間

平成22年4月1日~平成22年8月31日

主な時代

古墳時代~奈良・平安時代、中世

遺跡の内容

矢場三ッ橋II遺跡は、県道前橋長瀞線の道路改築事業に伴い4月から発掘調査を行っています。遺跡からは、中世の館跡と思われる方形に巡る堀や、古墳~平安時代の竪穴住居40軒ほどが見つかりました。このうち調査地西部の6~10世紀の竪穴住居は、重複しながら分布しています。
竪穴住居は、三波石と呼ばれる緑色の結晶片岩の礫を含む層を掘りこんで作られていますが、床面はやや不明瞭です。河原石が豊富に得られる環境なのでしょう、住居に設けられたカマドの多くには結晶片岩の礫が構築材として利用されています(写真1)。またカマドの天井石には近くの丘陵に見られる凝灰質砂岩が使用されていました(写真2)。
結晶片岩は、薄くはがれる性質があり熱には弱い石材です。また、小さな穴があき珪酸成分の多い凝灰岩類は耐火性に優れています。古代の人々は、地元産の石材の性質を知ってカマドの材料に石を選んだのでしょうか?今後の調査において、注意深く調べていきたいと思います。

連絡先

矢場三ッ橋Ⅱ遺跡調査事務所 0274-40-9937


三波石を豊富に使用したカマド

写真1 三波石を豊富に使用したカマド

カマドの天井石に利用された砂岩

写真2 カマドの天井石に利用された砂岩

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