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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

上新田新田西(かみしんでんしんでんにし)遺跡平成22年5月調査
調査場所

佐波郡玉村町上新田地内

調査期間

平成22年4月1日~平成22年5月31日

主な時代

古墳時代~江戸時代

遺跡の内容

上新田新田西遺跡では国道354号高崎玉村バイパスの北側側道部分を調査しました。
5月の半ばから東側Ⅰ区1面と西側Ⅱ区第2面の調査を行いました。
Ⅰ区では長短はありますが溝7条、大型の土坑11基などを検出しました。
このうち南北に走る2号溝と9号溝は調査区の中央やや東寄りに位置します(写真1)。2号溝の東端と9号溝の西端は重なり合っていて、同じ方向を向いています。2号溝は天明3年(1783)年の浅間山の大噴火(いわゆる「浅間焼け」)よりも後に掘られ、今から40年ほど前まで使われていた水路でした。9号溝は埋め土に天仁元年(1108)の浅間山の大噴火のとき降下した軽石が多く含まれていましたので、噴火後あまり時間のたたない時期のものと思われます。時を経てもほぼ同じ位置、同じ方向に溝が掘られていたのです
Ⅱ区では北東部の一部に限って2面の調査を行い、井戸1基、大型の土坑2基などを検出しました。このうち井戸は埋め土から中世のものと見られ、筒状で上部が開く“井筒朝顔型”と呼ばれるものでした(写真2)。しかし規模は小さく、深さも110cmほどしか有りませんでした。一番下は基盤層である2.5万年ほど前に形成された前橋泥流層の石混じりの層を20cm程掘り抜き、そこから染み出す水を溜めて使っていたようです。発掘調査でも水が染み出してきて、排水に苦労しました。

連絡先

上新田新田西遺跡 0270-65-2847


Ⅰ区2・9号溝の土層断面

写真1 Ⅰ区2・9号溝の土層断面

Ⅱ区2面の中世の1号井戸

写真2 Ⅱ区2面の中世の1号井戸

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