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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

岩押Ⅲ(いわおしさん)遺跡平成22年5月調査
調査場所

高崎市岩押町・上中居町地内

調査期間

平成22年4月1日~平成22年5月31日

主な時代

平安時代・江戸時代

遺跡の内容

この遺跡は、高崎駅東口線地方道路整備事業に伴い発掘調査を行ってきました(写真1)。5月の調査では、江戸時代の畑の耕作痕、平安時代の水田などを確認しました。
このうち平安時代の水田は、天仁元年(1108)に噴火した浅間山の火山灰(浅間B軽石)に直接覆われていました(写真2)。確認したアゼの多くは幅が50cmほどで、この地域の地形に沿って東西・南北軸からやや傾いていますが、17区では幅が2mで南北方向に走行する太アゼを確認しました(写真3)。さらに、この太アゼの西側に位置する20区でもほぼ同様の太アゼを確認し(写真4)、これらの太アゼ間の距離は約109mでした。
したがって、これらの太アゼは古代の土地区画制度である条里制に基づいて、1町(約109m)間隔で配置された坪境のアゼに相当する可能性が高いものと考えられます。平安時代の高崎駅東口線の周辺は、条里制によって整然と区画された水田地帯であったことが、この調査で初めて確認されました。
平成21年度から22年度にかけ、予定した発掘調査は5月末日をもって終了しました。


遺跡遠景(高崎駅東口線)

写真1 遺跡遠景(高崎駅東口線)

土層断面

写真2 土層断面

17区浅間B軽石下水田の太アゼ

写真3 17区浅間B軽石下水田の太アゼ

20区浅間B軽石下水田の太アゼ

写真4 20区浅間B軽石下水田の太アゼ

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