歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品群馬の遺跡案内

西毛地区多胡碑(たごひ)-多野郡吉井町大字池 奈良時代-

鏑川南岸の、稲荷明神社の境内にある石碑です。宮城県の多賀城碑、栃木県の那須国造碑とあわせて「日本三古碑」として知られています。また、近くにある山ノ上碑、金井沢碑とともに「上野三碑」とも呼ばれます。上毛カルタにも詠まれているなど、群馬県を代表する遺跡の一つです。
石碑は、近くでとれる牛伏砂岩を使った幅60cm、高さ126cmほどの四角い柱状で、その上に笠石が乗っています。昭和29(1954)年、国の特別史跡に指定され、現在はコンクリート製の保存施設の中にあり、窓から見学するようになっています。

見学案内
上信越自動車道吉井IC下車、高崎方向を北に向かい約10分、案内板があります。
電車
上信電鉄吉井駅下車、北東方向に約1.5Km
地図を表示
は遺跡の位置を表しています。
ここがポイント

多胡碑は、戦国時代に連歌師の宗長が書いた紀行文にも登場しています。その後江戸時代にはさまざまな文献で紹介されて有名になりました。
碑の南側の面に6行80文字が彫り込まれていて、その内容から奈良時代はじめの和銅四(711)年、この地に多胡郡(現在の吉井町と藤岡市北西部、高崎市南部の一部)が新たにつくられたことを記念して建てられたものと考えられています。
しかし、その解釈には多くの意見があります。特に文中の「給羊」の二文字の意味については、地元に伝わる「おひつじさま」、「羊太夫」伝説ともかかわって、さまざまな説が出されていますが、現在でもよくわかっていません。あなたも解読にチャレンジしてみませんか?
なお、碑文に使われている漢字は古い楷書体で、書道の手本としても有名です。

もっと知りたい!

多胡碑の北隣には吉井町立多胡碑記念館があります。ここでは、多胡碑はもちろん、上野三碑や、日本三古碑など古代の石碑について、さまざまな資料が展示されていて、見学や学習に最適です。
また、山ノ上碑、金井沢碑もこの多胡碑から、それぞれ車で10~15分ほど、自転車でも半日あれば見学して回ることができるので、サイクリングコースとしても格好のポイントです。

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