歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品群馬の遺跡案内

北毛地区茅野遺跡-北群馬郡榛東村長岡 縄文時代-

榛名山の外輪山のひとつ、相馬山の東南麓にあたる、北群馬郡榛東村大字長岡にある縄文時代の遺跡です。榛名山の火山灰が厚く積もった土地がらで、傾斜地という耕作しにくい土地でもあったために遺跡がひどくこわされることがなかったのでしょう。
発掘調査によって見つかった住居や墓、作業場などから、縄文時代の生活の様子がとてもよくわかりました。
遺跡は国の指定史跡に、またたくさんの土製耳飾りをはじめとする出土品は国の重要文化財に指定されています。

見学案内
関越自動車道前橋IC・渋川ICから車で25分ほど。
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は遺跡の位置を表しています。
ここがポイント

縄文時代でも終わりに近い、後期から晩期(ばんき)にかけての比較的大きなムラの遺跡です。たいへんに保存状態のよい遺跡であったので、土器や石器もたくさん見つかっていますが、特に注目されたのは577点の土製耳飾でした。土製耳飾は滑車形のものが多く、耳たぶに穴をあけてつけたものと考えられています。耳飾りには細かい細工で模様がつけられ、赤や黒の色をつけたものもあります。大きさも直径1cm、重さも1gほどのものから、直径10cm、重さ100gほどもあるおおきなものまでさまざまです。なんといっても、その数の多さにおどろかされます。そのほか、東北地方でとれる石で作った岩版(がんばん:石に渦巻き模様や三角模様の彫刻をしたおまつりの道具)や、手燭形(てしょくがた)土製品、耳飾をつけた土偶の頭部、石棒、石剣など、おまつりに関わる特別なものと考えられる品物がたくさん見つかっています。

もっと知りたい!

住居41以上、配石墓7、配石土坑7、配石遺構11、埋設土器7、湧水を利用した作業場遺構1などが見つかりました。縄文時代後期後葉から晩期前葉にかけての大規模な集落遺跡です。
遺物は、土器、石器が大量に出土していますが、注目されるのは土製耳飾や岩版です。耳飾りは大小、模様ともさまざまで、出土数は577点にのぼります。
岩版は、白色凝灰岩を板状に整形したもので、渦巻文や三角文などを片面あるいは両面に陰刻しています。未完成品や原石も多数見つかっています。住居と墓、湧水を利用する施設など、縄文時代集落のさまざまな構成要素を備えていて、さらに保存状態がよいことから、それぞれの遺構が細部にわたって観察できるという貴重な遺跡です。
さらに、岩版や耳飾を多量に出土していること、遠隔地の素材が多量にもたらされていることなど、縄文時代の集団間の関係や、物資の流通のあり方を考える上で貴重な資料を提供しました。

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