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本郷鶴楽(ほんごうかくら)遺跡

平成30年9月 調査
調査場所
高崎市本郷地内
調査期間
平成30年8月1日~平成30年12月31日
調査原因
平成30年度 社会資本整備(活力・重点)西毛広域幹線道路に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
高崎土木事務所
主な時代
縄文・古代・近世
遺跡の内容
本郷鶴楽遺跡は、高崎市北西部の旧群馬郡榛名町本郷地内にあります。標高165メートル前後の北西から南東方向に延びる丘陵上の緩やかな南斜面に広がります。丘陵の南縁は烏川により削られた落差約40メートルの崖が続きます。8月からの調査は、調査区の北東端と南西端の2か所から調査を開始しましたが、9月末の時点で、調査区南西部(烏川を見下ろす崖直上の場所)では30棟ほどの竪穴建物が確認されました。その中にはいくつかの竪穴建物が重なり合った状態で確認されたものもありました。また調査区北東部では、掘立柱遺構が5棟(写真 1・2)、竪穴建物が4棟、柵列が3列確認できました。これら全てが、出土した遺物から平安時代の遺構であると考えられます。なお、これから調査を進める場所でも、重なり合った竪穴建物が確認されています(写真 3・4)。
連絡先
本郷鶴楽遺跡調査事務所 090-2654-3558
写真1 調査区北東部での作業の様子(北から)
写真2 調査区北東部の掘立遺構(上が北東)
写真3 遺構確認作業の様子 (南東から)
写真4 重複している掘削調査前の竪穴建物(東から)