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発掘調査の最新情報

高崎競馬場(たかさきけいばじょう)遺跡

平成30年9月 調査
調査場所
高崎市岩押町・上中居地内
調査期間
平成30年4月1日~平成31年1月31日
調査原因
平成30年度コンベンション施設整備事業に伴う発掘調査
委託者
群馬県産業経済部 コンベンション推進局
主な時代
弥生・平安・中世
遺跡の内容
9月の調査は、高崎競馬場遺跡4区と5区の調査を実施しました。いずれの調査区もコンベンション施設建設に伴うものです。
 高崎競馬場遺跡4区では、調査第3面の平安時代天仁元(1108)年に浅間山が噴出したAs-B軽石下の水田の調査後、調査第4面の古墳時代以降の調査を行いました。平成29年度の調査で確認された6条の溝の他、新たに1条の溝が検出されました。また、調査区の西側では、3世紀の末期に降下したと考えられる浅間山給源As-C軽石(純層)の分布が谷地形にそって認められ、その下層からは人為的に加工された大小の木材が多数出土しました。
 5区の調査では、江戸時代天明3(1783)年に浅間山が噴出したAs-A軽石降下時の耕作痕群(鍬痕)や、As-A軽石を埋めた耕作坑が発見されています。
連絡先
高崎競馬場遺跡調査事務所 070-2815-3947,090-2654-4624
写真1 1号谷地加工木材出土状況(南から)
写真2 同出土木材(近影)