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石川原(いしかわら)遺跡

平成29年6月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町川原湯地内
調査期間
平成29年4月1日~平成29年12月31日
調査原因
八ツ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・平安・中世・近世
遺跡の内容
石川原遺跡の6月の調査は、調査区の8区では天明三年(1783)の浅間山噴火に伴う約2~3mの泥流層(天明泥流)で被災した8号屋敷の調査を行いました。この屋敷の母屋(30号建物・写真1)からは囲炉裏やカマド、馬小屋などが確認できました。また、囲炉裏は2か所から見つかっています。この母屋の東側には方形に加工した石を基礎材に使用している蔵も見つかっています。
調査区の5区では平安時代の竪穴住居や土坑を調査中ですが、このうちの43号住居からは墨書土器や紡錘車(写真2)など特徴ある遺物が出土しています。
調査区の7区では縄文時代後期後半期(今から約3,500年前)の配石遺構の調査を継続しておこなっています。
連絡先
石川原遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真18区8号屋敷全景(中央が30号建物・東側が31号建物 上が北)
写真2 5区43号住居紡錘車検出状況(南から)