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小田沢(おだざわ)遺跡

令和4年8月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町植栗・岩井地内
調査期間
令和4年5月1日~令和4年12月31日
主な時代
古墳、奈良、平安、中世、近世
遺跡の内容
7月に引き続き5区では、奈良・平安時代の竪穴建物の調査を行いました。19号竪穴建物(平安時代)からは墨で字が書かれた土器(墨書土器)が出土しました。土器には「大田部」と書かれていました。この地域は古くから大田(於保太)郷や太田村と呼ばれており、現在も小学校、駐在所、公民館など、地区の地名として「太田」が残っています。「大田」と書かれた土器が出土したことは地域の歴史を考える上で非常に大きな発見となりました。6区は、古墳時代から平安時代の竪穴建物や土坑の調査を行いました。30号竪穴建物は古墳時代の建物で、埋没土層中に6世紀初頭の榛名山噴火に伴う火山灰(Hr-FA)が堆積しています。301号土坑は、鉄製品とともに「御」と墨書された土器が出土しました。
連絡先
小田沢遺跡発掘調査事務所 090-3244-0006
1 5-1区 19号竪穴建物の遺物出土状況
2 5-1区 19号竪穴建物 墨書土器(大田部)の出土状況
3 6-1区 19号竪穴建物 墨書土器(御)の出土状況
4 6-1区 30号竪穴建物 火山灰の堆積状況