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発掘調査の最新情報

小仁田(こにた)遺跡

令和4年7月 調査
調査場所
みどり市笠懸町鹿地内
調査期間
令和4年4月1日~令和4年7月31日
主な時代
縄文・平安時代、中世~近世
遺跡の内容
小仁田遺跡はみどり市に所在し、県道大間々世良田線の道路拡幅に伴って発掘調査を実施しました。周辺は水田地帯が広がり、北東から北西にかけて鹿田山や天神山を望む位置になります。発掘調査では古代の竪穴建物と共に、中・近世の土坑や掘立柱建物、ピットも多数確認されました。方形の土坑や掘立柱建物は当時の屋敷の一部と考えられます(写真1)。また、9区では縄文時代草創期の槍先形尖頭器(やりさきがたせんとうき/狩猟用の石器)が出土しました(写真2)。同時期の土器や遺構は認められませんでしたが、1万年以上前の縄文時代初頭の歴史が確認されたことになります。なお、7月末で発掘調査は終了しました。
連絡先
小仁田遺跡調査事務所 070-4458-0366
写真1 中・近世の遺構群の調査状況
写真2 縄文時代の槍先形尖頭器の出土状況