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発掘調査の最新情報

小仁田(こにた)遺跡

令和4年5月 調査
調査場所
みどり市笠懸町鹿地内
調査期間
令和4年4月1日~令和4年7月31日
主な時代
縄文・平安・中世
遺跡の内容
小仁田遺跡は、みどり市南部の大間々扇状地上に立地し、大間々世良田線の道路拡幅事業に伴い発掘調査を行っています。遺跡の西側には天神山、北東側には鹿田山を望み、周辺には馬見岡遺跡や天神山古墳群、山際瓦窯跡などが分布しています。調査区は現道等を区画として1区~10区に分割し、5月は、1・3・6・8~10区の調査を行いました(写真1)。
3区の調査では2号竪穴建物から瓦が出土しました(写真2)。カマドの脇にある貯蔵穴の蓋として使用された可能性も推定できます。また、粘土塊も出土することから、周辺に存在する瓦窯跡との関連も考える必要があると考えられます。出土遺物から8世紀中頃の竪穴建物と判断されます。なお、他調査区でも竪穴建物や土坑、ピット等の調査を進めています。
連絡先
小仁田遺跡調査事務所 070-4458-0366
写真1 3区 遺構の確認状況
写真2 2号竪穴建物 瓦の出土状況