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新巻膝附(あらまきひざつき)遺跡

令和4年4月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町泉沢地内
調査期間
令和4年4月1日~令和4年5月13日
主な時代
縄文、古墳、奈良
遺跡の内容
新巻膝附遺跡は吾妻川右岸の河岸段丘上に立地し、上信自動車道吾妻東バイパスの建設に伴い発掘調査を行っています。
遺跡を南北に横切る町道を境として西側を1区、東側を2区としました。1区では古墳時代の竪穴建物2棟と奈良時代と考えられる掘立柱建物1棟を調査しました。1号竪穴建物は、6世紀初頭に噴火した榛名山の火山灰(Hr-FA)が埋没土上層に堆積していることが確認できました。調査を進めると炭化材や焼土が出土し、火災で焼失した古墳時代の建物であることがわかりました。また、掘立柱建物は東西4間、南北4間の規模ですが、柱間が異なるため東西約5m、南北約7mの長方形平面になります。柱穴の埋土にHr-FAが混在することから古墳時代以降に建てられたものと推定されます。
連絡先
新巻膝附遺跡調査事務所 090-3244-0006
1 新巻膝附遺跡を東上空から見る
2 1区の調査状況(竪穴建物、掘立柱建物の様子)
3 1号竪穴建物の調査状況(炭化材や焼土が出土)
4 掘立柱建物の確認状況