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柳田(やなぎだ)遺跡

令和3年12月 調査
調査場所
伊勢崎市赤堀今井町地内
調査期間
令和3年11月1日~令和4年2月28日
主な時代
縄文、古墳、古代、中世、近世
遺跡の内容
12月は、5-2区、6区、7区南、8区の調査を行いました(写真1)。今回の調査区で唯一の微高地である5-2区では、古墳時代に造られた盛土遺構の調査を行いました。盛土は、6世紀初頭の榛名山噴火に伴う軽石(Hr-FA)の上に造られており、人為的に土を盛り上げた様子が断面で観察されました(写真2)。盛土は、少なくとも長辺10m、短辺6m、高さ50cm程度の規模であったと思われます(写真3)。昨年度も4区で同様の盛土遺構が検出されていることから関連が注目されます。5区以外の調査区はすべて低地となり、調査面数は3面あります。第1面目は天仁元年(1108)年の浅間山噴火に伴う軽石(As-B)下の調査であり、第2面目はHr-FAを含む洪水砂の広がる面、第3面目は3世紀の浅間山噴火に伴う軽石(As-C)が遺構の埋没土に含まれている面です。写真4は7区南側で第2面目の調査をしている様子です。
連絡先
柳田遺跡発掘調査事務所 090-3244-0006
写真1 調査区全景(南から)
写真2 盛土遺構断面(西から)
写真3 盛土遺構の調査(西から)
写真4 7区南側第2面目の調査(東から)