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中堀東(なかぼりひがし)遺跡

令和3年12月 調査
調査場所
伊勢崎市赤堀野町地内
調査期間
令和3年12月1日~令和4年3月31日
主な時代
古代、中近世
遺跡の内容
本遺跡は、伊勢崎市の北部を南流する粕川と鏑木川に挟まれた水田地帯に立地し、標高は約116mです。調査は、国道50号(前橋笠懸道路)建設に伴うものです。12月の調査は、天仁元年(1108)の浅間山噴火に伴う降下軽石(As-B)下を第1面として調査を行いました。この面からは、As-B降下後に掘られた土坑6基、溝7条を検出しました(写真1)。7号溝(写真2)は調査区を北から南に横断して掘られています。規模は、上幅1.5~2.0m、深さ1.5~1.8mの大型の溝です。遺物は、陶磁器片や寛永通宝などが出土しています。調査面のAs-B直下面は水田を想定していましたが、明瞭な畦畔や道、溝等の遺構は検出されませんでした。1月の調査は、弘仁9年(818)の地震に伴う洪水で埋没した水田の調査を中心に行っていきます。
連絡先
中堀東遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真1 1面遠景 (東から)
写真2 7号溝全景(北から)