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西上之宮 (にしかみのみや)遺跡・樋越薬師(ひごしやくし)遺跡

令和3年11月調査 調査
調査場所
伊勢崎市西上之宮町、佐波郡玉村町樋越
調査期間
令和3年4月1日~令和4年3月31日
主な時代
古墳、中世(西上之宮遺跡)、近世(樋越薬師遺跡)
遺跡の内容
11月の調査は、東上之宮遺跡の調査が終了し、西上之宮遺跡の調査を再開しました。また、新たに樋越薬師遺跡の調査を開始しました。
西上之宮遺跡では、利根川の洪水層に埋もれた6号古墳周辺の洪水層下の調査を行いました。墳丘北側では一段下がった平坦面で中世の畑面を確認しました。畑面の調査を進めるなかで下位層の状況把握のために一部を掘り下げたところ、内側に葺石が貼られた周堀を確認できましした(写真1)。また、6号古墳の墳丘上では、1号古墳と同様に中世の土坑が多数確認でき、主体部は壊された可能性があります。
樋越薬師遺跡では、昨年度の調査区東側の調査を行い、昨年度調査と同様に天明3年(1783)の浅間山噴火に伴う降下軽石(As-A)と泥流(天明泥流)により埋もれた近世の畑を発見しました(写真2)。夏期に調査を行った東上之宮遺跡は水田耕作地でしたが、樋越薬師遺跡では畑作が行われていました。
連絡先
西上之宮遺跡・樋越薬師遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
西上之宮遺跡6号墳
樋越薬師遺跡近世畑