事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

小田沢(おだざわ)・下泉(しもいずみ)A遺跡

令和3年11調査 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町植栗地内
調査期間
令和3年9月1日~令和3年11月30日
主な時代
弥生、古墳、平安、中世、近世
遺跡の内容
11月の調査は、下泉A遺跡3区と小田沢遺跡4-2区の調査を行いました。下泉A遺跡3区や小田沢遺跡4-2区では、大治3年(1128)と天仁元年(1108)の2度の浅間山の噴火に伴う軽石(As-Kk)(As-B)の堆積が確認できました。下泉A遺跡では、As-Kk下層でAs-Bを掘り込む複数の溝を検出しました。小田沢遺跡4-2区でも、As-Bを掘り込む溝を検出しました。溝は、南北方向に確認でき、南側の丘陵部から北側の田や畠に水を供給していたと考えられます。また、6世紀初頭の榛名山噴火に伴う火山灰(Hr-FA)の堆積が確認でき、その火山灰を掘り込む畠を検出しました。畝サクは南北方向に作られており、残存状態も良好でした。11月をもって調査は終了しました。
連絡先
小田沢遺跡・下泉A遺跡発掘調査事務所 070-2655-7412
小田沢遺跡4-2区 45号溝
小田沢遺跡4-2区 7号畠