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保渡田屋敷廻り(ほどたやしきまわり)遺跡・保渡田阿弥陀(ほどたあみだ)遺跡

令和3年10月 調査
調査場所
高崎市保渡田町地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年10月31日
主な時代
古墳、平安、中世、近世
遺跡の内容
10月は、保渡田阿弥陀遺跡の調査を行いました。1区では、第1面のAs-B下の調査を終え、下位から約3mの厚さの6世紀代の榛名山の噴火に伴う泥流が確認でき、第2面として調査を行いました。この面からは、古墳時代後期の特徴である畳1枚ほどの小区画の水田を確認しましたが、畦は低く、水口ははっきりしませんでした。2区では、第2面の泥流下の調査を終え、下位からHr-FAで埋没した溝を検出し、第3面として調査を行いました。さらに下位では、As-C混土が確認でき、溝が検出でき第4面として調査を行いました。第3面や第4面では、水田畦畔は検出されませんでしたが、溝の方向が第2面の溝とほぼ一致することから水田に伴う水路と考えられます。調査は、10月で終了しました。
連絡先
公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団 調査部調査課 0279-52-2511
写真1 保渡田阿弥陀遺跡 1区第2面全景(南西より)
写真2 保渡田阿弥陀遺跡 2区As-C混土で埋没した溝(北西より)