事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

川戸太田(かわどおおた)遺跡

令和3年10月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字川戸地内
調査期間
令和3年10月1日~令和3年11月30日
主な時代
中近世、古代
遺跡の内容
本遺跡は、深沢川左岸の傾斜地に立地する遺跡で、標高は約400mです。調査は、上信自動車道吾妻東BP整備に伴うものです。第1面では、大治3年(1128)の浅間山の噴火に伴う軽石(As-Kk)の上面まで掘削し、中世の畠2区画(写真1)と、土坑1基、集石2基を検出しました。また、第2面では、As-Kkで埋没した平安時代の溝2条(写真2)を確認しました。溝は、形状や人為的な掘り込み等が見られないことから、自然流路の可能性もあります。また、一部で天仁元年(1108)の浅間山噴火に伴う火山灰が被覆した黒色土面を確認しましたが、畦などが確認できないため水田ではないと考えられます。
連絡先
川戸太田遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真1 1号畠作業風景(北から)
写真2 調査区全景 溝検出状況(上から)