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上江黒遺跡(かみえぐろいせき)

令和3年9月 調査
調査場所
邑楽郡明和町上江黒
調査期間
令和3年8月1日~令和3年9月30日
主な時代
縄文、古墳、奈良、平安、中世、近世
遺跡の内容
調査対象地は東西に長いため、東西2分割して調査し、8月に東半の調査が終了しました。
9月は、西半の調査を開始し、複数棟の竪穴建物、土坑、ピット等を検出しました。6号竪穴建物は、一辺約7mの大型の竪穴建物でした(写真1)。床面は撹乱を受け残りは悪く、一部で炉と思われる焼土を確認しました。出土遺物は、土師器の甕や壺、器台、高坏、土玉、植物の種子等がありました。また、7号竪穴建物では、壁際で完形の土師器の甕や器台がまとまって出土しました(写真2)。各竪穴建物の出土土器は近い時期と考えられ、古墳時代の集落が存在したことが分かりました。
上江黒遺跡は、9月で調査を終了しました。
連絡先
上江黒遺跡発掘調査事務所 070-2655-7726
写真1 大型竪穴建物全景
写真2 7号竪穴建物から出土した土器