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保渡田屋敷廻り(ほどたやしきまわり)遺跡・保渡田阿弥陀(ほどたあみだ)遺跡

令和3年8月調査 調査
調査場所
高崎市保渡田町地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年10月31日
主な時代
古墳、平安、中世、近世
遺跡の内容
保渡田屋敷廻り遺跡では、事業地内を南北に横断する農道下の調査を行い、農道と走行を同じくする薬研状の溝を発見しました。この溝の東側には、天仁元年(1108)の浅間山噴火に伴う降下軽石(As-B)が確認できる一段高い面が残り、西側は削平を受け表土下はローム面となっていました。8月で屋敷廻り遺跡の調査は終了しました。
保渡田阿弥陀遺跡では、As-Bで埋没した水田を発見しました。西から東に向かってやや傾斜している場所で、水平面を確保するために階段状に作られていましたが、畦畔の高まりは明瞭には確認できませんでした。現在は、さらにその下層から6世紀の榛名山噴火に伴う泥流の堆積とその泥流で埋没した水田を確認し、調査を行っています。
連絡先
保渡田屋敷廻り遺跡・保渡田阿弥陀遺跡調査事務所 電話 070-2815-3900
写真1 保渡田屋敷廻り遺跡 農道下の溝
写真2 保渡田屋阿弥陀遺跡 As-B下水田