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森下宮原(もりしたみやばら)遺跡

令和3年8月 調査
調査場所
利根郡昭和村森下地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年12月31日
主な時代
縄文、古墳、奈良、平安
遺跡の内容
今月は、古墳時代および奈良~平安時代の竪穴建物の調査を継続し、空撮を実施しました(写真1・2)。
6世紀後半の16号竪穴建物は、保存状態が非常に良好で、建物の周囲を巡る周堤が確認できました(写真3)。また、20号竪穴建物は焼失建物であり、炭化した柱材・屋根材が残存していました(写真4)。
奈良~平安時代の遺構としては、竪穴建物のほかに掘立柱建物が複数棟検出されています(写真5)。特徴的な遺物としては、15号竪穴建物と24号竪穴建物から、文字の刻まれた蛇紋岩製の紡錘車(ぼうすいしゃ、糸をつむぐ際に使う道具)が各1点出土しました。
連絡先
森下宮原遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1  調査区遠景(利根川・片品川方向を眺望)
写真2  5区全景
写真3  16号竪穴建物 全景
写真4  20号竪穴建物 炭化材検出状況
写真5  1~3号掘立柱建物 全景
写真6  24号竪穴建物 文字の刻まれた紡錘車出土状況