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八幡原(やわたはら)遺跡

令和3年7月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字原町地内
調査期間
令和3年7月1日~令和3年7月31日
主な時代
弥生、古墳
遺跡の内容
本遺跡は、東吾妻中学校の北およそ800mの四万川右岸の段丘際に立地しています。調査は、下沢渡原町線の道路改良工事に伴う発掘調査で、調査期間は1ヶ月でした。調査地内には、大治3年(1128)の浅間山の噴火に伴う降下軽石(As-Kk)が確認できましたが、後世の耕作などにより大半はすき込まれていました。検出遺構は、中世の溝1条と、ピット1基、古墳時代の竪穴建物2棟と弥生時代の竪穴建物3棟でした。弥生時代の竪穴建物のうち1棟は、炭化材や焼土などが床一面に広がっている焼失状況が確認できました(写真1)。また、古墳時代の竪穴建物からは、数点の土器を確認することができました(写真2)。なお、調査は7月末日をもって終了しました。
連絡先
公財 群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279-52-2511
写真1 2号竪穴建物の焼土・炭化材検出状況(北から)
写真2 3号竪穴建物出土状況(南から)