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東上之宮 (ひがしかみのみや)遺跡

令和3年6月 調査
調査場所
伊勢崎市東上之宮町
調査期間
令和3年4月1日~令和4年3月31日
主な時代
近世
遺跡の内容
西上之宮遺跡は、6月から河川法により調査を一時中断し、堤防を挟んで北東側の東上之宮遺跡の調査を始めました。
東上之宮遺跡では、天明3年(1783)の浅間山噴火に伴う降下軽石(As-A)と泥流(天明泥流)により埋没した水田と畑が見つかりました(写真1)。表面が凝集した鉄分によって保護されていたため非常に遺構の状態がよく、畦や水路だけでなく人や動物の足跡(写真2)、植物の痕跡にいたるまで明瞭に観察できました。
水田は方形に区画され、現代の水田を見ているかのようです。畑は水田より1段高く、水田造成や水路開削時の土砂を集め畑としたようにも見られます。点在する畑は、面積が狭く細長い長方形や三角形をしています。
連絡先
東上之宮遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1 東上之宮遺跡全景(南島から)
写真2 検出された橋と足跡(南から)