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森下宮原(もりしたみやばら)遺跡

令和3年6月 調査
調査場所
利根郡昭和村森下地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年12月31日
主な時代
縄文~古代
遺跡の内容
森下宮原遺跡は、利根川と片品川の合流点南東部の河岸段丘上に立地しており、昭和インター線のバイパス整備に伴って、昨年度から発掘調査を実施しています。今年度調査では、大森神社に近い昨年度調査区東側を4区、昨年度調査区西側の段丘面端部を5区・6区とし、4区・5区から調査を開始しました。表土掘削を進めたところ、広範囲に6世紀中頃の榛名山噴火に伴う軽石(Hr-FP)の堆積が確認できました。
4区では、明確な遺構は検出されませんでしたが、縄文土器破片等が出土し、調査を終了しました。
5区では、埋没土中にHr-FPが混入した古代の竪穴建物と埋没土中にHr-FP一次堆積を含む古墳時代の竪穴建物などが確認されています(写真1)。また、具体的な性格等は不明ですが、古代の小規模な掘立柱建物も検出されました(写真2)。
来月は5区の調査を継続する予定です。
連絡先
森下宮原遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1  竪穴建物群(白く見えるのがHr-FP)
写真2  掘立柱建物 検出状況