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小田沢(おだざわ)遺跡・下泉A(しもいずみえー)遺跡・下泉B(しもいずみびー)遺跡

令和3年6月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町植栗地内
調査期間
令和3年6月1日~令和3年6月30日
主な時代
縄文、弥生、古墳、平安、中世
遺跡の内容
本遺跡は、吾妻郡東吾妻町の吾妻川支流の大泉寺川沿いの段丘上に立地しており、標高は360mから370m前後です。昨年度に続いての調査となります。6月の調査では、下泉B遺跡の調査を行いました。圃場整備に伴い攪乱を受け、遺構の残存はあまりよくありませんでした。大治3年(1128)の浅間山噴火に伴う浅間―粕川テフラ(As-KK)下面の調査を行った結果、近世の土坑とピットを確認することができました。2面目の調査では、古代の掘立柱建物(写真1)を3棟と土坑とピットを確認しました。7号土坑では椀が2個出土しました。(写真2)
本遺跡の調査は、一旦終了し9月~1Ⅰ月の予定で下泉A遺跡・小田沢遺跡の調査を行います。
連絡先
小田沢遺跡発掘調査事務所 070-4458-0363
写真1 1号掘立柱建物全景(南から)
写真2 7号土坑遺物出土状況(西から)